教王護国寺・東寺(きょうおうごこくじ・とうじ)
平安遷都の時に羅城門の左右に置かれた東西両寺の一つ。 当時のままの伽藍配置で寺宝も多数所蔵する。五重塔(国宝)は徳川家光が再建、日本一の高さを誇ります。 |
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この寺の正式名称は「教王護国寺」ですが、通称名である「東寺」のほうが一般にはよく知られています
三十三間堂の西門を移したといわれている「南大門」をくぐると |
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不二桜がお目見えですが、最近建てられた木のようですね。 |
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さらに講堂のお堂内では、21体の仏像の内、15体は国宝に、5体重要文化財に指定されており、拝観できます。 |
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金堂は国宝に指定されているだけあって、堂々たる建築物であり、そのスケールの大きさは見る者を圧倒されます。 |
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中央部の屋根は一段切り上げられた特徴のある建築様式になっていますが・・・絶句。
金堂内部は見学が可能ですので、仏像に興味有る無しに拘わらず、是非拝観をおすすめします。 |
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東寺のシンボル的存在「五重の塔」は弘法大師が創建に着手したとされたと言われていますが、
一般的に重層の塔の屋根は上層に行くほど小さくなっているそうですが、
この五重塔の屋根は下層の屋根と上層の屋根の大きさに大差がありません。
これがこの塔の特徴になっているように思われ、塔の持つ荘重な感じがこの特徴に基づいているのでしょう |
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塔の高さは約57m(56mとか、55mとかいう記録もある)で、現存する木造の古塔では日本一高いといわれ
内部には四面に何体もの仏像が安置されています。
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五重塔の北に池泉廻遊式の瓢箪池は、優雅ささえ感じます。 |
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左:東寺の東大門は開かずの門。
東寺に本陣をしいていた足利尊氏が新田義貞に攻められ苦戦していたところ、
この門を閉じて新田の軍勢から難を逃れたのが1336年のこと。
それから今日に至るまで開いていない門で、もし門を閉めなかったら、足利軍が破れ歴史が変わっていたかも??? |
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東寺といえば、「弘法さん」と呼ばれる縁日(弘法市)が有名です。祖師空海入寂の3月21日を期して、毎月21日に御影堂で行われる 御影供の日に市は10万人以上の人出で賑わうそうです。 |
■概 要■ |
延暦13年(794)桓武天皇の平安京遷都の折り、国家鎮護のために、羅城門の左右に築かれた東西両寺の一つです。
建立の最中、空海(弘法大師)によって真言密教の根本道場とされ、寺号も「教王護国寺」と称されるようになりました。 |
■見どころ■ |
伽藍配置は、奈良時代の寺院建築形式で、南大門・金堂・講堂・食堂(じきど う)・北大門が一直線に並び、南大門の東に五重塔、西に潅頂院、その北に空仏像、空海の遺品など多くの文化財が保存されており、さながら美術品の宝庫でもあるようです。
なお、宝物館の公開は年2回、春と秋に行われます。(春季/3月20日〜5月下旬・秋季/9月20日〜11月下旬) |
■歴 史■ |
8世紀末、平安京の正門にあたる羅城門の東西に「東寺」と「西寺」(さいじ)という2つの寺院の建立が計画された。これら2つの寺院は、それぞれ平安京の左京と右京を守る王城鎮護の寺、さらには東国と西国とを守る国家鎮護の寺という意味合いを持った官立寺院でありました。
このうち東寺は後に弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場として栄えました。
中世以降の東寺は弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、21世紀の今日も京都の代表的な名所として存続しています。 |
■場 所■ |
京都市南区九条町
TEL (075)691-3325 |
■拝 観■ |
拝観時間:9:00〜17:30 冬季(9/20〜)は16:30まで 年中無休
拝観料:大人500円 高校生400円 小人300円 |
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