宇治上神社(うじがみじんじゃ)
応神天皇の宇治離宮があったと伝えられている地に立つ古社で、
世界文化遺産「古都京都の文化財」にも登録されています。 |
|
|
宇治上神社は1994年(平成6年)世界文化遺産に登録されておりますが、訪れる人も少なく、静かなところです。 |
|
|
円錐形に盛り上げられた砂は、小さな山二つ「清め砂」と言われています。
この盛砂は神様が降りられる依代(よりしろ)を表しているとか? |
|
|
境内を入ってすぐの国宝の拝殿が見えますが鎌倉初頭のもので寝殿造りの様式を伝えています。
ひときは美しい屋根の形が目を引きます。 |
|
|
左:拝殿の後ろに回ると国宝である本殿の覆屋(おおいや)が目に入ります。この中にお社が三社収められています。
神社建築としては日本最古のものだそうです。
右:本殿の東側に摂社「春日神社」が建っています。
一間社流造の小さな社であり、藤原一族の守護神を祀っているようです。
平等院の鎮守社として藤原一族の繁栄を願って築造されたものだとか(重要文化財) |
|
|
宇治市名木百選の「けやき」 高さ27m、幹の太さ7.8m、推定樹齢300年
右:湧き水の桐原水(きりはらすい宇治茶にはこちらの水も使われているとか? |
|
|
左:宇治神社
ここ宇治神社は、明治維新まではその奥に位置する宇治上神社と一対でもあって
宇治十帖の八宮(はちのみや)がモデルとも言われている邸宅跡でもあるそうです
宇治神社より宇治川を見下ろせば朝霧橋が覗けます。 |
|
|
朝霧橋の上から上流には朝日山、流れる宇治川、渡るお二人さん 今も昔も源氏物語なのでしょうか
結ばれる愛もあれば、はかない愛、むなしい愛もあります。 |
|
|
昔、宇治の地は京都から奈良へ行く途中にあり、「都から古い都へ落ちる」意味から
暗いイメージを持った土地であったようですが、反面、藤原道長の栄華の印である平等院があり、
風流の源である宇治川があり、王朝絵巻をそのまま風景にした景色が存在する、
源氏物語の舞台にふさわしい所でもあります。 |
|
|
これより先、宇治橋へ
この橋の上流向かって左には宇治上神社や宇治神社、さらに萬福寺へ
右は平等院へどちらに行っても京都を感じさせてくれます。 |
|
|
空には「虹の橋」がかかっています
嬉しいことも、悲しいことも、ここ宇治では愛は七色であったのでしょうね |
■見どころ■ |
本殿:平安時代後期にもので現在最古
拝殿:鎌倉時代前期の宇治離宮を移築したもの
摂社春日神社本殿:藤原一族の守護神を祀っている
桐原水:、宇治七名水の一つとされている |
■歴 史■ |
宇治上神社は、宇治川を挟んで相対する平等院鳳凰堂(1053年建立)とほぼ同時期の建立。
平等院ができてからは藤原頼通(ふじはらよりみち)の庇護の下、鎮守社として崇められた。
小高い丘にあり、もとは近くの宇治神社と二社一体で、宇治上神社を本宮または離宮上社、
宇治神社を若宮または離宮下社と呼び、両社をあわせて宇治離宮明神(八幡宮)と
総称されていたが、明治16年(1883)に分社。
応神天皇、その皇子菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、兄の仁徳天皇を祀る。 |
■場 所■ |
〒611-0021
京都府宇治市宇治山田59
TEL 0774-21-4634 |
■拝 観■ |
境内拝観自由:9:00〜17:00(11月〜3月は9:00-16:30) |
■ホームページ■ |
URL:http://sanjusangendo.jp/ |
|